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2014.01.15

澤田真一(もっと伝えたい、アール・ブリュット。)【ポスター連動企画】

無題/2010-11年/陶土、自然釉
©Wellcome Images


快挙! 第55回ヴェネツィア・ビエンナーレ国際美術展 出展

第55回ヴェネチア・ビエンナーレ国際美術展 会場入り口
ヴェネチア・ビエンナーレ国際美術展 展示の様子(1)
ヴェネチア・ビエンナーレ国際美術展 展示の様子(2)


芸術界のオリンピックと評される第55回ヴェネツィア・ビエンナーレ国際美術展(2013年6月1日〜11月24日)が開催され、19世紀以降のアートを中心に、現代アート、アール・ブリュットなどさまざまなジャンルを越え作品を紹介しています。出展者は、今展覧会の総合キューレターを務めるマッシミリアーノ・ジオーニ氏が選んだ37カ国から150人以上のアーティストが出展し、その中の一人に澤田真一が選ばれました。日本においては障害のある作家が世界の最高峰と言われる今美術展に選ばれ出展されたことは初めての出来事であり、歴史的な快挙です。


澤田 真一 Shinichi SAWADA

1982年生まれ 滋賀県在住

彼は少女のようにしなやかな細長い指で、一つ一つの小さな棘をゆっくりと植え付けてゆく。時折本当に嬉しそうに一人でにっこりして、黙々と制作する。多くの人を魅了するこの不思議な造形は、何かのイメージを追っているのか、それともその場での直感的な思いつきなのかは不明だ。しかし、既に完成形が見えているのかと思うくらいに、なんの迷いもなく制作は淡々とリズミカルな動作で進んでゆく。大きい作品も4~5日で仕上がる。窯での焼成は施設スタッフが行なっている。
 澤田は自閉症であり、対話はほとんど無い。現在通う知的障害者施設のパン作り班で仕事をし、週2回ほど作陶場に来ている。作品はアール・ブリュット・コレクション(スイス)での「JAPON」展(2008年~2009年)に出展され、同館にも収蔵された。また、パリ市立アル•サン•ピエール美術館での「ART BRUT JAPONAIS」展(2010年〜2011年)にも出展された。

執筆者 ボーダレス・アートミュージアムNO-MA アートディレクター はたよしこ


 中野から新たな芸術文化の発信!


 アール・ブリュット展(中野サンプラザ)
 平成26年2月1日(土)〜2月16日(日)

 中野ブロードウェイ商店街 階段ギャラリー
 平成26年1月21日(火)〜2月20日(木)

 中野サンモール商店街 空中ギャラリー
 平成26年1月25日(土)〜2月24日(月)

 アール・ブリュットフォーラム
 平成26年2月11日(火)祝日

 主催:中野アール・ブリュット実行委員会
 独立行政法人福祉医療機構 社会福祉振興助成事業

中野アール・ブリュット  

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