2014.01.15
古賀翔一(もっと伝えたい、アール・ブリュット。)【ポスター連動企画】
【正面】
【裏面】
聖天もどき(せいてんもどき)/2006年/新聞紙、色画用紙、セロテープ、布ガムテープ、ビニールテープ、ティッシュペーパー、油性マジック
この作品は、新聞紙、色画用紙、セロテープ、布ガムテープ、ビニールテープ、ティッシュペーパー、油性マジックで形作られており、新聞紙やティッシュペーパーは作品の中に詰められていて立体として表現されています。
私たちの日常生活の中にある素材で自らのイメージを具体化していく、古賀翔一さんは今日も創造をカタチにしているのかもしれません。また、彼の作品はウェルカム・コレクション(イギリス ロンドン)で2013年3月28日〜6月30日の会期で開催された「Souzou: Outsider Art from Japan」展にて展示され、ポスターやチラシのメイン画像としてこの作品が使用されました。今展覧会は約3ヶ月の会期中に約94,000人が来場し、大変な話題となりました。
古賀 翔一 Shoichi KOGA
1989年生まれ 福岡県在住
制作の始まりは、約15年前、小学校1年生の頃からだという。ティシュペーパーを丸めて、自分のイメージする形を表現し始め、そこに色紙やセロテープ、ガムテープなどの日常品が加わっていった。その素材はストイックなほど限定されており、必要に応じて材料の種類を増やすということは無い。限られた材料を駆使して、全てを表現しているこの強引さからは、かえって彼の強い意志を感じ取ることができる。
モチーフの大半は、「妖怪大戦争」「ゲゲゲの鬼太郎」「ゲド戦記」などマンガやアニメの物語に登場するもの達である。彼は成長するにつれ自分でパソコン画面から立体画像などを検索して、よりリアルな造形を追求している。
作品の総点数は、多過ぎて今や分からない。劣化して破棄されたものもあるが、母親は大きなプラスティック製の保管箱で大切に保存している。時が経ち作品は劣化してゆくが、彼の中のイメージは堂々とその存在感を保っている。
中野から新たな芸術文化の発信!
アール・ブリュット展(中野サンプラザ)
平成26年2月1日(土)〜2月16日(日)
中野ブロードウェイ商店街 階段ギャラリー
平成26年1月21日(火)〜2月20日(木)
中野サンモール商店街 空中ギャラリー
平成26年1月25日(土)〜2月24日(月)
アール・ブリュットフォーラム
平成26年2月11日(火)祝日
主催:中野アール・ブリュット実行委員会
独立行政法人福祉医療機構 社会福祉振興助成事業